楽豆屋

冨士屋製菓本舗

大阪府富田林市

株式会社 冨士屋製菓本舗

100年以上豆菓子一筋の富士屋製菓本舗さん。

三代目北野代表はお忙しい中、工場を丁寧に案内し、とても分かりやすく豆菓子作りのことを教えてくださいました。応接間に入った途端、真っ先に目に飛び込んできたのは沢山の賞状や有名人のサインに負けない存在感を放つソフトバンクホークスゾーン!三代目は大のホークスファンだそうで、ユニフォームやサインや関連本、額に入った号外などが並べられたお部屋で野球のお話をされている姿からは、豆菓子愛に負けず劣らずの溢れんばかりのホークス愛を感じました。(笑)

とても明るく活発でチャーミングな三代目のお嫁さん、雅江さん。
働き者で行動的な雅江さんが、様々なことにどんどんチャレンジされます。

「こんな味がええと思う!こんなん食べたい!」というリクエストを北野代表が試行錯誤しながら作っていって、昔懐かしい豆菓子に負けないこだわりの味が次々と生まれ続けています。

弊店の店頭でもお客様から「アールグレイやて!おしゃれやなあ!」「こんなんやったら友達にあげたら喜ばれるわあ」と嬉しいお声がよく聞こえています。

STORY

富田林市にある冨士屋製菓本舗さんは大正二年創業。初代は豆菓子の製造技術の向上と指導に励み、「冨士屋学校」と呼ばれるほど業界に貢献してこられたそうです。

冨士屋製菓本舗さんでは、製造から包装まで全てを自社で完結されています。

私たちが見学に伺った日はちょうど節分用の豆を作っている最中で、上下からガス火の出る大型の機械で一度に30キロほどの豆を炒り温める様子を見学させていただいたのですが、ザーッ、ザーッと豆が右に左に大移動する大きな音と、きな粉のような香ばしい良い香りが漂っていました。

社長が自ら柄杓のようなもので温めている大豆を少し掬い、直接手で触って豆の温まり具合を確認します。いい温度に温まったら大きな籠に豆を移し、次の工程へ。回転式の大きな容器に少しずつ豆を移し、回転させながら木べらで混ぜ、醤油や海苔を絡ませます。作業場に近づくと、お醤油と海苔のいい香りがしました。しっかりと味の絡んだ大豆をラインに流し、掛けたばかりの醤油を温風で乾かします。

節分豆のような一部の商品を除き、豆菓子には「寒梅粉」と呼ばれる米粉の一種がまぶしてあるのですが、それが豆菓子の周りのあのお煎餅のようなカリカリっとした食感を生んでいます。寒梅粉を掛けるのも職人の仕事で、微妙な加減が大切なのだそう。

豆の種類によって、豆、もち粉、砂糖の量、割合が決まっていて、その量と割合で外の食感や全体的な大きさが決まります。あまり粉が多くサクサクした仕上がりだとラインで流れてる時に割れやすいなど、絶妙なバランスには理由があるとのことでした。その後豆を炒ると、もち粉にも火が通り衣がふくらみます。

砂糖を炊き込んだ蜜をかけ、下から温風の出る機械で回すと、蜜の水分だけが飛び、お砂糖の成分だけが残るのだそうです。聞くだけだと簡単そうですが、四時間ほどかかる根気のいる作業だそう。

この作業もとても繊細な作業で、しっかり蜜を乾かしてから次の蜜を掛けないとカリッとした衣にならないそうで、かけるものによって乾くまでの時間も違うため長年の経験の必要な作業だと伺いました。

現在、職人さんは社長以外に二人。
寒梅粉をかけるのと、温まり具合を見るのは職人だけに任された大切な仕事です。

冨士屋製菓本舗さんの特徴的だと思うのは、地元富田林でとても愛されている会社だなあということです。

お客様から「ここ、実家の近くやねんけど豆のええ匂いがするねん〜!」「子供の頃からよく買いに行ってたわ!懐かしいな〜」などとお声を頂戴することも多いですが、SNSでもメディアに出たのを見た方が「今テレビでやってる豆菓子屋、実家の近くやけど美味しいよ!」など話しておられる姿も見かけました。

老舗ながらも今の時代に沿い地元からも愛される、まさに「大阪のええもん」を作り続けておられます。

副女将 水本麻衣

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